以下は、あるプロジェクト管理セミナーで受講者から寄せられた自由意見の抜粋である。
・部門長がPM(Project Manager)となるケースが多いが、管理しない(できない)マネージャーは
必要ない。
・プログラム作成者の業務知識や試験技法知識が不足しているため、プログラムの品質が悪く
手戻り作業が多い。
・営業にもプロジェクト管理の知識は必要である。
・他社は効率を高めることを考えているのに、残業率や残業時間を目標にしているのはおかしい。
・鬱(うつ)になったり、中堅社員の退職が多いのは、管理上の問題があるのではないか・・。
意見をくれた受講者の年齢は、30歳過ぎである。会社では、中堅クラスのSEである。
みなさんの会社でも、これに類した話しは多少なりともあるのではないだろうか?
役職者ではないが、仕事は一人でこなせるレベルであり、周り(特に上司・・)の言動が気になる年代に多い意見でもある。
意見の大半はもっともであり、事実を端的に表現しているが明らかに不足しているものがある。
それは他との比較論ではなく、「自分だったらどうするのか・・」と云う問題解決に向けた「自分の考え」である。
昔、先輩から言われた言葉を思い出した。
『2ランク上を意識して仕事をする』
2ランク上とは、担当であれば部長(課長、部長)の立場ということになる。
前出の問題を「部長」の立場で考える事が重要である。皆さんであればどうであろうか・・。いろいろな解決策が出てくるのではないだろうか!
2ランク上を意識することにより、担当している役割の内容、リスク、課題、影響範囲等がビジブルに見えるようになり、困難な場面でも冷静に物事を見て判断できるようになる。
このことはリスク管理の面からも大切である。リスクに対する対策を常に必要なレベルより高い視点から発想しているので、物事の破綻はきたさないのである。
「2ランク上を意識して仕事をする」は口では簡単に言えるが、実践となると一朝一夕(いっちょういっせき)にはできない。日頃から視点を意識して行動することが大切である。